3 普及活動の推進

 企業等への技術支援と研究成果の普及を、これまで以上に林産試験場の重要な業務として位置づけ、このため、研究成果が広く企業等に活用されるよう、新たな研究成果の普及に加え、これまで蓄積してきた研究成果についても体系化し、総合的な普及・支援を行います。

 さらに今後は、道民に向け、研究成果を今まで以上に分かりやすく効果的な方法で発信する必要があります。情報発信にあたっては、北海道の森林や林業との関わりや、木材を使用することの意義などに触れ、より一層の工夫を凝らした取り組みをする必要があります。このような視点に立ち、次の方策により普及・支援業務を推進します。

資  料  編

☆普及活動の推進
  本道の木材産業等はその多くが中小企業であり、独自に研究開発を行うことは困難な状況にあります。したがって、本道における唯一の林産関係研究機関である林産試験場がこれら企業等の研究開発を支援していくことが必要です。これに加え、道民への情報提供、行政ニーズへの取り組みも重要です。

 

(1)業界ニーズの把握

 木材業界等のニ一ズを把握し、試験研究業務に反映させるとともに、林産試験場が開発した新技術、新製品を業界に提案して普及させるために、木材産業等の現状、業界における技術的課題、林産試験場、道に対する要望等についての意見交換などを行います。

 

(2)研究成果の普及

 企業等に対する林産試験場の研究成果の普及や、道民に対する研究内容や研究成果の紹介を行うとともに、道民に木の良さや木材利用の環境保全への理解を深めてもらうために次のような活動を行います。

 

 1)刊行物の発行

 林産試験場の研究成果や様々な情報を「研究報告」、「林産試験場報」、「林産試だより」等の発行をとおして、広く道民、業界、行政に普及します。刊行物の発行にあたっては対象を明確にした、分かりやすく効果的な内容とします。

 

2)林産試験場研究成果発表会の開催

 林産試験場の最新の研究成果を、企業等に積極的に提案して普及させるため、業界、行政等を対象として、講演による研究成果の概要紹介や林産試験場が開発した技術・製品の展示を行います。

 

3)各種イベントの開催

 木材の良さを広く道民に普及するため各種のイベントを開催します。また、林産試験場内を開放し研究内容、研究成果等を広く道民に紹介します。

 

4)インターネットを利用した情報の集積、発信

 木材産業等のニ一ズの把握や木材関連情報を効果的に集積、発信するため、インターネットを利用して国内外の情報を収集し、情報のデータベース化を進め、情報提供機能を充実します。また、林産試験場のホームページを充実し、工業所有権、研究成果、研究評価等林産試験場の活動を公表します。

 

(3) 企業等への支援

1)各種の支援制度

 林産試験場が中長期的に目指す木材産業等への技術支援は、技術の高度化、商品の高付加価値化、新商品開発や新しい技術分野の創出であり、このために各種支援制度を充実させます。具体的な技術支援の方法として、共同研究、受託研究、技術相談、依頼試験、現地技術指導、技術研修等を実施します。

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2)民間企業の技術者育成

 企業等における技術者の人材育成を支援するため、製材のこ目立て、木材乾燥技術、木材加工技術、きのこ栽培技術などの基本的な技術研修に加え、企業等で商品開発業務に従事する技術者を育成するための製品開発技術者養成研修を充実させます。

 

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☆技術研修制度の利用状況
  民間企業の技術力向上のため各種の研修制度を準備していますが、利用件数は低迷しており、今後、積極的に企業等へアピールし、研修制度の活用を促す必要があります。

 

(4)地域での試験・研究・普及サイクルシステムの構築

  支庁、森づくりセンターと連携し、林産試験場で開発した技術、製品を地域で普及すると同時に、その地域における新たな技術的課題を把握し、今後の試験研究に結びつけます。

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☆研究・普及サイクルシステム
  地域とより深く密着した普及や
地域のニーズを把握など、地域の活性化に寄与する普及、研究を目指す必要があります。

 

(5)木と暮らしの情報館による普及

 モデル木造建築物である「木と暮らしの情報館」を利用した、木製クラフト、内外装材、建築・外構資材、各種木質建材を用いたモデルルームの展示や、林産試験場の開発製品の展示、木材に関する講習、講演を行うことにより、エンドユーザーである道民に木の良さを普及するなど木の文化を育てる役割を担います。

 

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